「金門島にて」

こんにちは、皆さん。梅雨の中休みに夏の兆しを感じつつウキウキするのは私だけでしょうか? さて前回に引き続き、台湾の新しい顔を今回もご紹介していきたいと思いますので、宜しくお付き合いくださいね!!


台北から飛行機で約40分。かつては観光客が足を踏み入れることができなかった金門島(大小2つの島がありますが今回行ったのは大金門)へ今回初めて行きました。

日本のガイドブックでも写真が載っていない、1ページ程度の紹介しかない軍事エリアですが、今や観光地としてクローズアップされてきています。
限りなく中国本土と接近した島で、すぐ目の前2Kmほど先には大陸が広がっているんです。もし中国政府と台湾政府が武力交戦した場合、この島から戦火が始まると言われる所だそうです。とはいえ、そんな立地条件の島とは思えないほど、長閑な雰囲気が島を包んでいました。
実際海岸線は軍事エリアで立ち入り禁止だし、場所によっては写真は厳禁、そこここに軍服に身を固めた若い軍人さんがいて、カメラを向けることなど出来ない場面もありましたが、やっぱり呑気な日本人としては、見慣れない島の風景に魅了されたわけです。やっぱり呑気な日本人としては、見慣れない島の風景に魅了されたわけです。

島には村ごとに「フォンシーエ」という沖縄のシーサーそっくりな風の守り神さまの像が立っていて何だかとても懐かしい感じがしました。強い日差しと爽やかな風、長閑な雰囲気と石造りの町並みなどがとても沖縄と似ていて、私は何だか嬉しかった。どこかで日本がこうした島と繋がっているようで嬉しかった…
そんな見た目長閑な金門島ですが、やはり危機感をもって暮らしている証拠が観光スポットとなっているのには、本当にびっくりしました。

平和に暮らせることの有り難味をひしひしと感じずにはいられないそのスポットとは「地下トンネル」 金門では各村の地下全域に地下トンネルが張り巡らされていて、非常事態にはそこに非難できるようになっています。

さて金門島のまた別の名物をもう一つ挙げておくなら「砲弾包丁」でしょう。これも特徴があって実に面白い! 
この島の特産物というのだから是非ここに来たなら買ってほしい一品です。
砲弾包丁とはその名のとおり、本土からとんできた砲弾の破片で作った包丁のこと。かつてはお決まりのように、砲弾が大陸側から島に打ち込まれていたそうです。ところが面白いことに、日によって島側からか大陸側からかと、打ち込むスケジュールが決まっていたというんですよ。
何だか笑えるような、台中関係の複雑さが伺えるエピソードです。砲弾は、実弾もあれば広告の紙だけをいれた不発弾もあったそうで、空中爆発した弾からは、打った側のPR広告文がばら撒かれたりもしたそうです。まさにギャグのような本当の話! そういった駆け引きをするところは中国人の凄いところだな、と返って感心してしまいました。
さてそうして届いた砲弾は普通ならゴミになるのでしょうが、この島ではそれを材料に包丁を作ってしまうのだから、そのパワーには驚くばかり。目の前であっという間に錆びた鉄の塊が、美しい包丁(見るからに切れそうでちょっと怖いぐらい)になるのはまさに芸術でした。
さらに素晴らしいのは、そうした包丁を作る職人が「清き心」をもって包丁作りに励んでいることでした。「決して他人を傷つけるための道具にはならないように」との願いで包丁を磨き上げる姿勢に感銘し、私も思わず一本買ってしまいました。実際使ってみて、あまりの切れのよさに(手を切るのも怖いから)料理の腕を磨いてから使おうか迷っているありさまです。
ざっと金門島をピックアップしてみましたが、いかがでしたか? 今までの台湾観光とは一味違った体験ができる島、金門島! ただ全く言葉は通じないため、個人旅行には不向きでしょう。ツアーかガイドを付けるのが無難です。言葉が通じれば現地でタクシーをハイヤーしても良いと思いますが、大抵は旅行会社でのツアー手配が一般的だとのこと。
ちょっと足を伸ばせば、今までの価値観を覆すような光景に出会ってしまうのが旅の醍醐味なんですよね。
今回それをまた実感しました。 皆さんも是非次回の台湾旅行で、金門島に足を運んでみられてはいかがでしょうか? 台湾というところを、より理解できるようになれますよ! ではまた、再見!
 
 

 

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