アメリカ横断ドライブの旅3

アメリカもすっかり日差しが秋の色を帯びてきました。日本もようやく『食欲・芸術・読書』をする気になる秋色に染まってきているのではないでしょうか? 
今私はようやく、NYへ戻ってきました。最終的には大陸横断ではなく『大陸往復・ドライブの旅』をして約1ヶ月ぶりにNYの部屋でこれを書いています。総走行距離約7000マイル=約11000km!! 1日10時間のドライブは、ハンドルをにぎってもにぎらなくても疲れますが、何だか今、以前よりアメリカを身近に感じ、好きになった自分がいることに気づきます。アメリカ社会そのものを正確に知らないものの、旅を通して実感したアメリカの懐の大きさ・長所を日本に当てはめて参考にすべきではないかと思う点が多々ありました。
前回2回に渡ってドライブの旅をお届けしましたが、今回はその中でも特に気に入った大自然を皆さんにお届けしたいと思います。
 
 


大自然の宝庫・アメリカ大陸はご存知「グランド・キャ二オン」を始めとした大自然が溢れています。とくに大陸の西側には「National Park」と指定され保護されている大自然が多く、しかもいずれもあまり人間の手を入れずに自然に近い形で保たれているところに自然保護などの先駆者である国としての姿勢を感じました。 ワイオミング・アイダホ・モンタナの3州にまたがっているアメリカ最初の国立公園「イエロー・ストーン・ナショナルパーク」はまさにアメリカの国立公園の雛型を見るようで、自然美を楽しむほかに色々見所がありました。
イエローストーンの凄いところは1つの公園内に「キャニオン」「温泉・間欠泉」「平原」「湖」などさまざまな顔を隣り合わせに持っていることでした。
見所はそれぞれ車で1〜2時間の範囲に点在していて、あっという間に今までと全く違う地層・自然美と出会うことができるのです。1つ1つを取り上げてみれば日本やNY・カナダなど自然の美しい各国で見ることが出来るものばかりなのですが、これだけ寄せ集まって存在しているのを見るのは初めてで、とにかくビックリした! この一言に尽きます。
ビックリしたもう1つはサウス・ダコタ州「バッドランズ国立公園」です。不毛の土地を思わせる岩山と平原の見事なコントラストは、グランド・キャニオンをも凌ぐとさえ思えたほどです。アメリカ・インディアンとの歴史も深いこの地は、ダンス・ウィズ・ウルブスのシーンでも見覚えあるような所ですが、日本ではあまりメジャーでないのが現状のようです。

何故ここが日本人に知られていないのか・・・とても不思議でかつ残念に思えるほどの畏敬をはなっている大地にただただ感動した次第です。付け加えるならば、ここの良さは平坦なワイルドさでもあるので、レンタカーでの個人旅行のほうがより迫り来るものがあるかと思いますよ!
さて今回いくつものNational Parkを巡ってみて実感したのは、冒頭でも言いましたが、自然を必要以上に壊していないことです。
イエローストーンは最初の国立公園としてあらゆる面でもお手本であり実験台であったのですが、動物の餌付けをしないことなどは初歩的なこととしても、避けられない自然災害「山火事」でさえ克服した公園として注目されています。12年前に起こった山火事の後は今も生々しく、一時は森林の復活は絶望視されたこともあるそうですが、現在、すさまじいまでの生命力で山は復活していました。
焼け焦げた木の横に若い木が芽を出し育っている姿は何だかとても生きる力を与えてくれるものでした。そんな姿を公園内のいたるところで見ることができます。さらに凄いと感じたのは、山火事のような自然の現象は無理に消火せず(人間に被害が及ぶ部分は別ですが)自然鎮火を待つのです。
あるがままにしておくのです。土地が広いからこそ成せる技かも知れませんが、見守る・手を加える、のバランスが非常に良いなと感じたのでした。勿論数々の失敗もあったようですが、今現にすさまじい生命力で自然の神秘を私達に見せ付けてくれた森を前にして、アメリカが自然保護のリーダーと口でだけ言っているわけではないなと感心した次第です。
今回私が旅をしている最中にも近くの森(モンタナ州とアイダホ州の森林)が異常乾燥で山火事になっていました。実際その影響で途中の道がクローズになり延々と遠回りしたこともありました。
どんな時も情報に各自注意して、自分の責任において全ての行動をするというのが、広大な土地を持つ多民族国家アメリカでのルールです。たとえ逃れようのない自然災害でも例外なく自分の事は自分で責任を持たなくてはなりません。
一瞬日本より不親切に感じることもありますが、実は至極当然のことで、かえって自分に責任をもつキッカケにもなるし、危機感をもてるようになるなと今回の旅で感じました。決してアメリカ至上主義ではないのですが、良き所は学ばせて貰いたいと思っています。
他人が困っているときはまた、さっと手を差し伸べる姿勢もまた学ばせて貰いたいと思っています。大自然の中で日頃を振り返り心の洗濯をしている私でした・・・
ではまた、See you Soon!!

 

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