初春の京都2

さて、京都1では今の京都の顔をお伝えしましたが、今回は「This is KYOTO!」的な顔をご紹介していきたいと思います。神社仏閣、名所旧跡、癒しの風景などなど従来のイメージ通りの京都は、今更紹介するまでもないでしょう。その素晴らしさや風景は私も大好きで、よく友人には「城好きの石田」(城ばかりでなく名所好きという意味があるらしい)と言われる程、スティ中も各所で粘ったものです。ですが今回は趣向を変え、お茶の初心者としての勉強も兼ねて、茶の湯に関するスポットを歩いてみました。茶道では器など本物を見ておくことが大事だとお茶の先生に言われ、3つの美術館も勧められました。では早速、期待を裏切らない京都の顔をご紹介ましょう!
 
 


日本の茶道発祥の地・京都では様々なお茶関連のスポットがありますが、数日で全てを見るのは不可能なため、今回は眼を肥やすことを目標に、お茶の先生お勧めの「野村」「北村」「楽」の各美術館に足を運んだところ・・・南禅寺(大文字山の麓のエリア)にある野村美術館はあいにく冬期休館中でした。トホホ・・・
ここは春・秋のみの公開となっていて、春の特別公開は3/10〜とのこと。ガイドブックでは確かに3月中旬〜と書いていましたが、疑っていたため、南禅寺名物の湯豆腐とセットにして楽しみなスポットとして足を運んでみたわけです。

野村財閥の2代目・野村徳七のコレクションを展示した美術館には茶道具を始め能面・絵画・書など約1300点に及ぶ所蔵があり、日本の高い芸術品を心ゆくまで堪能出来ます。こうなったら近々リベンジしてやる〜と心に誓いながら、早々と勉強モードが食い気モードに切り替わり、京都の食文化を楽しむことにしました。

さらにこの道を歩くこと30分で、茶の湯の原型である「書院式茶道」ゆかりの地「銀閣寺」に行けるんです。 私が京都で一番好きなスポット銀閣寺は、室町幕府8代将軍・足利義政が建てた書院造りの別荘としてはあまりにも有名。代表的修学旅行スポットでもありますよね。私も中学の時初めて訪れて以来何度か足を運んでいます。
光り輝く金閣寺と比べて、その質素さには日本の侘びさびが溢れているようで私は好きなのです。 千利休が拡充させたわび茶以前の「書院台子の茶」(私達が知っている茶道のはじまり)は将軍義政にも指導されていたそうですが、そのお茶時に使われていた湧き水は今でも裏手の山に湧いていました。
お茶に感心を持つ迄は気が付かなかったかもしれない小さなスポットでしたが、こんこんと湧き出る清水を見ながら将軍のお茶時を想像すると日本の歴史の奥深さが感じられ、改めて日本文化をもっと知りたくなる気持ちが沸いたのでした。さて水の美味しい南禅寺周辺を後に市内中心部に戻り、残りの2つの美術館「北村美術館」「楽美術館」に行ってみました。ところが残念なことに「北村美術館」も春の公開が3 / 13〜ということで冬は休館中でした。

それでも次回のためにせめて外観だけでも見たいと行ってみたところ、住宅街のなかにひっそりと建つここは興味をそそる雰囲気をかもし出していました。奥には数寄屋造りの茶苑もあり、閉まっている入り口から覗いてみただけでも本物を見させてもらえる期待感をそそりました。
近所の方は閉まったドアに顔を押し付けている怪しいヤツという目つきで私を見ていましたが・・・ともかく、次なる京都の旅が楽しみです。
結局、今回見ることが出来たのは楽焼400年の伝統を伝える、楽家の品を展示した「楽美術館」のみとなってしまいました。
ですが、本物を見て納得! やはり茶碗のツヤと微妙な形が何とも言えませんでしたね。
楽焼はそもそも千利休がその優れた審美眼で、侘び茶のための茶碗を初代に作らせたのがその始まりとされています。ろくろを使わず、手ひねりで作ったシンプルでいて存在感のある器は、ガラス越しでも見るものをうならせるのでした。我が家にある抹茶茶碗との差が悲しいばかり・・・(まあ、ここで比べても仕方ないか・・・)本物を見て眼を肥やし、素敵なものへの興味から歴史を勉強したくなったこと、これは今回の旅での大きな収穫でした。
さらに、もう1つ楽しいお茶の体験をすることが出来ました。
それは地元の友人が連れて行ってくれた老舗和菓子屋さん「鶴屋吉信」でのお茶の一時です。
京都御所や茶道家元などの御用達のここでは、お菓子を買うだけでなく、2Fの喫茶室で作りたてのお菓子を頂けます。(営業時間:9:00〜18:00・日祝は〜17:00)
しかも「菓遊茶屋」と呼ばれるカウンターでは、頂くお菓子を菓子職人が目の前で作ってくれます。(この茶屋は水曜日休み)鮮やかな手さばきはまさに芸術。あっと口を開けて見ている内に美しい季節のお菓子の出来上がり! これが本当に美味しいんです!! 何といっても瑞々しくて・・・やはりその場で作られたものは違いますね。

しっとりと滑らかな口当たりと、甘すぎない品の良い味は、見た目にも美味しく最高でした。基本的には1ヶ月毎・時節毎にお菓子は変わるそうです。私を案内してくれた友人は、マンスリーでここへやってきては各月のお菓子を堪能しているそうです。京都に来る友人を案内する度喜ばれているらしいですよ。是非皆さんにも体験していただきたいですね。
日・祝日の午後は特に込んでいるそうですので、平日または午前中が狙い目です。美術館の件はマヌケでしたが、予期しなかった美味しい体験が出来た今回の京都スティ。もう大満足でした! 
あ〜、でもやっぱり1週間くらいないと時間が足り無すぎる〜!!
今度こそ美術館を制覇して、「茶聖・千利休」ゆかりの地でお馴染みの「大徳寺」など、見たいもの・味わいたいものがた〜くさん! 嵯峨野あたりで自然を満喫しながらお茶を頂いて、のんびり時のうつろいを楽しんでもみたいし・・・・・
より沢山日本の侘び錆びを体感したいと今から期待が膨らんでいます。 皆さんも花の季節が訪れたら、多彩な顔を持つ京都で日本の良さを堪能されてみてはいかがですか? 
See you・・・

 

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